真実の一面ではあるのだが・・・
若者の「生きづらさ」をテーマに文筆活動や街頭活動を繰り広げる作家雨宮処凛さん(38)の講演会が8日、津市の県総合文化センターであった。[……]
「若者は競争主義の学校や就職活動を通し、自己肯定感を奪われている。生きづらさは個人だけの問題ではなく、社会の問題と気づけば少し楽になる」と訴えた。 [……] 「人に迷惑をかけることが当たり前だと開き直ることも大事。失敗しても逃げ場があることを示してあげるのも大人の仕事」などとアドバイスした。
以上http://www.asahi.com/area/mie/articles/NGY201306080016.htmlからの引用。
「若者はゆとり教育の学校と少子化を通し、自己肯定感を持ちすぎている。生きづらさは社会だけの問題ではなく、個人の問題と気づけば少し解決の道筋が見えてくる」と訴えた。
「人に迷惑をかけないのはあたりまえだと反省することが大事。失敗したらもう後がないという覚悟で何かに取り組むのも大人の仕事」などとアドバイスした。
このような主張にもまたリアリティがある。「立場をはっきりして欲しい。今時の若者に対してどちらかのアドバイスをしろ、と二項対立的に迫られたら後者かなあ・・・しかし、実際にはほとんどの場合、二つの側面が絡み合っている。(書いているうちに思ったが問題は「逃げ場」をどのような場として捉えるかではなかろうか)
アポリアとはそういうものだ。誰にでも当てはまる処方箋などないと知ることが、はじめの一歩。言説にクライアントが付いて、それで生活しはじめたらそうはいかないんだろうけれども。
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