「ワタシ」的日常

一人称の主語「私」によって語りだされる日記。
ハヤナギの公的and/or私的生活の中の出来事とそれについての感想と考察から成る。
単なる愚痴のたれ流しという説もある。(目標:毎日更新)


2014年1月11日(土)の日記


古書業界の風景
いわゆる修正主義の論客だった坂本多加雄さんの『象徴天皇制度と日本の来歴』(1995)を読んでみようかと思い立ったのだが、なかなかにハードルが高い。

20年近く前の本なので、既に絶版なのは予想していたが、「日本の古本屋」ではみごとにゼロ冊、他の古本サイトでもダメ、ジュンク堂でも「現在ご注文いただけません」とある。

横断検索をかけたらアマゾンには14冊も出品があることがわかった。この落差はいったい何だろう。

しかも、一番安いコンディションが「可」のものでも4531円だ。

ちなみにヤフオクだとさらに高く、即決価格が6000円である。
もともと定価1529円の本である。

どうしてこういう値段になるのか。

「美しい国へ」日本が変容していきつつある現在、戦後支配的だった歴史叙述とは別様の叙述を目指した坂本の著作に対する需要が高まっていて、そのことに背取り屋の人たちが敏感に反応しているのだろうか?

ここのところ、アマゾンではバカ高い値段で出品されているのに「日本の古本屋」には出ていない、という事例に出くわすことが多くなった。しかし今回ほど極端なのは初めてだった。

日本の古本屋」に集っているような良心的な古書店の経営者たちは、こういった状況をどうやって突破していくのだろう。彼らがバーコードリーダーを懐に忍ばせて、開店前のBookoffに並んでいる姿を思い浮かべてみたが、それは荒涼とした風景の中にあった。
No.83


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